三匹の蛙が、誤ってミルクの桶に落ちてしまいました。

一匹目は、落ちると同時に「もうダメだ。桶の壁は高く、これは無理だ」と諦めて同時に気を失い、小さな体はミルクの上に浮いたまま生涯を閉じました。

二匹目は、慌てましたが、心を落ち着けてみると、何と大好きなミルクの桶ではありませんか。

飲みに飲んで満腹と同時に身を沈め、ミルク漬けとなって生涯を閉じたと言います。

三匹目の蛙は、今置かれたこの状況を受け入れ、ただ天来の「恐れるな」という声だけを聞きながら、残されたエネルギーで、必死に桶の中をぐるぐると泳ぎました。

やがて、表面が撹拌されたせいか、ミルクの一部が固まり、そこがチーズとなり、わずかな固まりになりました。

そこを踏み台として、何と彼は、桶の緑まで飛び跳ねることができたのです。

聖書のキーワードの一つは、「恐れるな」という言葉です。

これは365回聖書に出てくると言われていますが、毎日神様は私たちに「恐れるな」と語っておられるのです。

心の耳を澄ましましょう。「恐れるな、大丈夫だ」という励ましが聞こえてきます。

日々の生活の中で、震えながらも一歩前進。

すべてを乗り越える秘訣です。

田中信生先生 コラムよりC26884C8-F94E-434B-9E48-BC7A794FC1C1C26884C8-F94E-434B-9E48-BC7A794FC1C1